01/17/2015
Mixed media
W530 x H455mm
眼前にある風景の全てを取り払い、単純化した果てに現れるものは、地と天を分ける一本のBORDERである。
これは妨げのない涅槃に至る仏教の空の思想から発想を得て生まれた風景画であり、このBORDERは誰の元にも、常ここに存在している、我々の内面の原風景といえよう。自我というものは、ここに執着という名の物体をいくつも置き、BORDERを遮った結果、表面化されたイメージに過ぎず、我々の見ている世界とは、そのイメージそのものである。
このBORDERは我々にとって最も価値があるものであり、自身の内に再度見いだされるべき自由の象徴である。
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