001

Boundary 004

06/12/2016

Mixed Media
Acrylic, Gold Powder, Wood Panel
W30 x H30cm
06/2016

002

= 境界線によって浮かび上がる2つの世界 =

仏教には、煩悩の世界である「此岸」と、覚りの世界である「彼岸」という概念があり、その岸を渡ることを「波羅蜜」といいます。大乗仏教的解釈をすれば、煩悩と涅槃は同一であり、我々は2つの岸を自由に行き来でき得る存在なはず、というコンセプトを「Boundary(境界線)」というキーワードとともにイメージに落とし込みました。

煩悩と涅槃、内界と外界、意識と無意識、大我と小我、過去と未来、天と地、光と影、私たちは常に相反する2つの世界のはざまに住んでおり、「此岸」と「彼岸」という2つの岸の間の、概念的に存在する境界線に、各個人独自の宇宙が広がっています。その2つの世界は共依存の関係であり、相反しながらも一枚絵です。

おりしも人類はAIや宇宙工学の発展で、長く続いてきた境界線を拡張する瞬間を迎えようとしています。まだ見ぬ新しい世界に出現する、新しい境界線に、新しい自己を再発見する旅は、人生のロマンに満ち溢れており、生きる醍醐味のように思いますね。

Online Shop >>

Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on TumblrShare on Google+Pin on Pinterest